プロフィール
Photo ©Yutaka Mori
平山素子
motoko hirayama
コンテンポラリーダンサー、振付家
筑波大学体育系准教授
愛知県出身。5歳よりバレエを始める。筑波大学に進学し、同大学院体育研究科コーチ学専攻を修了(体育学修士)。ここで若松美黄にモダンダンスを学ぶ。修了後はH・アール・カオスに参加。00年まで北米ツアーなどすべての公演に出演。99年世界バレエ&モダンダンスコンクールにて、金メダルとニジンスキー賞をダブル受賞(モダンダンス部門)し、「強靭な肉体、繊細な技巧、ダイナミックな表現力」と評される。01年文化庁派遣在外研修員としてベルギーへ留学(研修先 Ultima vez)。帰国後は、フリーランスで数多くのプロジェクト公演に参加。05年より本格的に振付家としての活動も始める。
主な活動は、05年11月兵庫県立芸術文化センター開館公演にてニジンスキー振付初演版『春の祭典』復元上演にいけにえの乙女役で主演。3月ボリショイ劇場バレエ団にて、ソロ作品『Revelation』をS・ザハロワに振付。08年フランクフルトと上海(国際芸術祭)でソロ「DANAE SonzaiDesign」を発表。また03年からは新国立劇場に起用され、これまで振付・出演した『シャコンヌ』『Butterfly』『LifeCasting-型取られる生命-』(朝日舞台芸術賞)『春の祭典』(江口隆哉賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞)など4作品はすべて再演を果たすという成果をあげた。12年には新国立劇場バレエ団「Danceto the Future 」にて『Ag +G』(新作)他の作品を提供し、上演を成功させた。
13年には『Trip Triptych』、16年には『Hybrid』を初演し、同年バスクツアーを成功させた。
さらに、音楽家や美術家とのコラボレーションにも積極的で、09年には降り注ぐ宇宙線をシンチレーターで検知してLED光に変換するライトアートとのコラボレーションでソロ『After the lunar eclipse/月食のあと』を発表。11年には再演ツアーを開催。11月にはルーマニアにてR・Mazileとの共同振り付け作品「REQUIEM You know nothing about me.」を発表。18年にはパーカショニストの加藤訓子との共演でS・ライヒのDrummingを使用した『DOPE』を発表。
そのほか、ミュージカルの振付、アーテイティスティックスイミングやフィギュアスケートの日本代表選手の演技指導にも協力するなど各方面に活躍の場を広げている。
02年から筑波大学の教員となり、舞踊を学術的側面から紹介し、後進の育成にも尽力を注いでいる。
また、無重力空間でのダンス実験「飛天」や、CGを使ったダンス動作の自動振付実験など、独創的なプロジェクトにも積極的に研究協力している。 アーティストとして教員として、活動は多岐に渡り、洗練されていながら常に開拓心を失わない姿勢で、現在の日本のダンスシーンをリードする存在として注目度が高い。
受賞歴
- 2018年03月
- 愛知県芸術文化選奨文化賞
- 2009年03月
- 芸術選奨文部科学大臣新人賞(主催:文化庁)
- 江口隆哉賞(主催:現代舞踊協会)
- 2008年02月
- 名古屋市芸術奨励賞受賞(主催:名古屋市)
- 2008年01月
- 朝日舞台芸術賞受賞、キリンダンスサポート(主催:朝日新聞社)
- 2006年06月
- 中川鋭之助賞(主催:東京新聞社)
- 2001年01月
- 音楽舞踊新聞‘00年間ベストダンサー(現代舞踊) に選出
- 1999年12月
- 東海テレビ芸能選奨(主催:東海テレビ放送)
- 1999年11月
- ポメリー中部文化賞(主催:ポメリー社、メルシャン株式会社、後援:フランス大使館)
- 1999年02月
- 第3回世界バレエ&モダンダンスコンクール、モダンダンス部門第1位金メダルとワツラフ・ニジンスキー賞。(自作品 『 Revelation 』 、大島早紀子作品 『 死の舞踏 』)
- 1997年07月
- 埼玉県全国舞踊コンクール(モダンダンス1部) 第2位(自作品 『 負の告白 』)